* 星と宇宙と…* 110102 |
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ずっとその向こうにある何かを追い求めたい〜そんな思いを持ち続けて
一昨年の世界天文年に続き、昨年は“はやぶさ”“あかつき”に沸き
それが直ぐに何かに繋がるものでもないけれど
地球人も間違いなく宇宙の一部なのです
だからこそ輝く星の光は心に何かを感じさせてくれるのじゃないでしょうか?
宇宙は広大で、果てしなく広がっています
寒い!けど透明度は今が一番、晴れたら宇宙(そら)を見上げて〜
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2011.1 - |
「天皇誕生日に天王星を〜」(101223記)
・・天皇誕生日の朝 |
・・
・・天皇誕生日の日没後 |
「夏恒例!ペルセウス流星群」(100814記)
今年は10日が新月で極大の予想が13日の9時頃でした・・ので、13日の2〜3時頃なんざ一番の見頃・・・
所が空の方がどうもいけません、日本海側を通り抜けた台風4号の残骸?そしてその後、日中強い雨が降る時間帯があったり、夜になっても不安定なお天気で・・
せっかく月明かりの影響を受けない好条件(13日21時MA3.4)も雲に阻まれてはどうしようもない
とは言え『流星群』の場合のピークは『流星雨』と違ってさほどピーキーではない(笑)ので、この後、土・日で何とか晴れてくれるのを期待しましょう〜
天気予報で…回復が期待できそうだったので、15日3時過ぎ外を観てみると星が結構キレイに〜
4時、東の空にペルセの下方に(流星)1つ、1〜0等級、北から南へほぼ水平方向、そのご画像撮影の体制に入るが徐々に雲が〜そして薄明も〜残念。。
「皆既日食」(090721記)
7月22日、日本で観られる46年ぶりの皆既日食・・・
今から46年前の7月、ワタシにとって一番古い宇宙(そら)を観た記憶、今にして思えばあれが全ての始まりだったのですね
今世紀最大の皆既日食、最大食ポイントは北硫黄島近海、しかし北硫黄島は無人島でもあるため上陸は困難 そこで 『 トカラ列島 』、中でも 『 悪石島 』 が今回一番の観測場所として注目されています |
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東京でも75%ほどの部分食が観られますが、問題はお天気…もう多少の雲は許す!せめて太陽の場所が分かる薄雲で・・・ 46年の時を経て巡ってきたこの機会を、何とか自分なりの記録に残したいものです |
「夢が宇宙へ」(090206記)
1月23日12時54分、種子島宇宙センターから『H2A-15号機』が打ち上げられました 今回のメインは、温室効果ガス観測技術衛星『いぶき』なのですが、ニュースなどでも取り上げられているように話題は相乗りした小型衛星(計7機…民間6機) |
中でも以前から話題になっていたのが『まいど1号』、テーマは雷の観測となっています(東大阪宇宙開発協同組合:SOHLA)が、元々は東大阪地区の中小の町工場のみなさんが集まって地域(産業の)活性化を狙ったもの | |
そして話題に取り上げられてはいませんが『かがやき』、これには障害を持つ子ども達約260人の手形を載せた1.2m四方の幕が搭載されていて、地球を背景にこの手形の撮影を行うそうです | |
そして…実は後から知ったのですが(苦笑)、我が母校、現在の“都立産業技術高専”から『輝汐:きせき』という衛星が〜 正確に言うと現在の都立産業技術高専荒川キャンパス(旧航空高専)のものなのですが(今は)航専と高専が統合されましたので、拡大解釈で“母校?”と呼んでもいいでしょう(笑) 他の衛星と違い(大人・社会人・会社でなく)15歳〜21歳の若いメンバーで開発・製作されたもの! うらやましいなぁ〜自分の学生時代にこんなことができていたなら… (^^;;; |
「年末年始」(090102記)
12/30〜1/1にうまくタイミングが合えば、4ショットが納められたのですが・・・・
12月に入手したデジタル一眼レフ(ニコンD-40)試写中飛び込んできた流星、昔からなぜか“オリオンに流星”という構図に縁がある?
( * 空を観よう・・・はこちら⇒☆1-☆2-☆3 * )
「西の空には☆2つ」(081120記)
「今年のしし座流星群」(081119記)
今年は残念ながら流星は観られませんでしたが…空は澄みいよいよ透明度が上がってきたのを感じました
「プレアデス食」(081114記)
(by EX-P700)
「水星…メッセンジャー撮影2」(081010記)
水星を回るミッションを背負って一人旅中のNASAの探査機メッセンジャーが
6日、水星上空をたった200kmまで接近通過しました
下の画像は、7日地球に届いた最新ショットからの1枚です
水星と言えば太陽系で一番小さくて太陽に最も近い星
その全球をこれだけの解像度でこんな細かいディテールまで超鮮明に撮影!快挙!
日付間違ってた?・・↑撮影日は6日だと思う |
「月と木星…間もなく中秋の名月」(080910記)
14日に『中秋の名月』を控え、9日の月の横に光るのは−2.5等級の木星、約2°45′に接近(微妙な点像ですがゴミではありません…笑)
ちなみに『中秋の名月』ですが、これは旧暦8月15日の月を指すものです
満月(十五夜)を望月(もちづき)、翌日の月は十六夜(いざよい)、その翌日が立待(たちまち)
次を居待(いまち)、次を寝待(ねまち)、そして二十夜を更待(ふけまち)、と呼ぶそうです
昔の人の洒落?…ですね
「火星巨大クレーター登り切る=活動4年7カ月、老体?探査車」(080910記)
NASAは9月3日までに、火星で4年7カ月余りにわたり活動を続けている無人探査車「オポチュニティー」が巨大なクレーターの斜面を無事登り切った写真を公表
2004年1月に火星に着陸した「オポチュニティー」の当初の活動予定期間は90日間、それが今や記録的な「長寿」となっている
「オポチュニティー」は昨年9月に直径800mの「ビクトリア・クレーター」の斜面を下り、内部の調査活動を続けていた
今年8月に調査が終了し下りと同じコースを慎重に上って同月28日にクレーターの外に出た
90日の予定が4年7ヶ月、う〜ん〜なんと予定の18倍以上!?これはうれしい誤算と言っていいのかなぁ??それとも・・・ヾ(ーー;;;
「フェニックス---第2報」(080621記)
NASA
とアリゾナ大は19日、火星探査機「フェニックス」のロボットアームが地表を掘削した跡に露出していた塊について 「水が凍った氷に間違いない」と発表した ロボットアームによる掘削は今月15日に行われ、さいころ程度の大きさの白く輝く塊が撮影された 氷か塩と思われていたが19日に確認したところ、塊が消えていた この点から「水が凍った氷が蒸発したため」と結論付けた 同日には別の場所で、ロボットアームが氷とみられる硬い層に接触した フェニックスはこの層の周辺の土壌をロボットアームですくい取り、水や有機物の存在を確認する作業を今後も続ける |
「フェニックス---第1報」(080601記)
左に探査機の脚の先端、中央上部に氷のようなものが見える |
探査機の下の白く見えるものは氷(雪?)か〜?? |
火星探査機「フェニックス」はロボットアームを伸ばし、探査機の足元の地表の様子を撮影しました、地表に露出した氷のようなものが画像に写っており、NASAは改めてカラー画像で撮影して識別するとしています、着陸時の噴射で地表の土が飛ばされ、氷が露出した可能性もあります
初めて火星の極地に近い所に着陸した探査機「フェニックス」、その足元は永久凍土のようになっているのではないかと考えられています、もし氷(…雪・水)の存在を確認できれば、生物の存在をも期待させる大きな発見になるはずです!
「フェニックス火星の極地へ軟着陸成功」(080526記)
NASAは日本時間26日午前8時53分、探査機「フェニックス」が火星への軟着陸に成功したことを確認、着陸成功は2004年1月に着陸し、現在も活動している探査車「オポチュニティー」以来
フェニックスは、生命に不可欠な水が、氷の形で地表近くに存在しているのかどうか凍土を採取して発見を目指すとともに、有機物などの生命の痕跡を調べる
フェニックスは昨年8月に打ち上げられ、6億7900万キロを飛行後、時速約2万キロの速さで火星の大気圏に突入、パラシュートと噴射装置で減速して着陸した
その後、撮影した地表の画像を公開、地球の凍土特有の多角形の模様が火星でも広がっていることを指摘し、掘削による氷の採取に自信を示した、順調に進めば7〜10日後には探査作業に入る予定
画像には、小石が散らばる平地に、ほぼ多角形の模様が並んでいる
火星を周回するNASAの探査機「マーズ・オデッセイ」は2002年に北極の地表の地下に氷が存在していることを示すデータを獲得していることから、探査の結果が大いに期待されるところ・・・
「かぐや」が見た月の地形(080410記)
レーザ高度計により月の全球をカバーするデータを取得し、国立天文台がこのデータを解析し、国土地理院が月の地形図を作成しました
レーザ高度計は、従来の月探査衛星で探査されていない極域(緯度75度以上)を含む月全球の高さの情報を取得しており、また高さの計測点数は従来のモデルより1桁以上上回り、3月末で600万点以上となっています
今回発表になった地形図は、レーザ高度計の2週間分(平成20年1月7日〜1月20日:1,127,392点)の観測データの処理を行い作成されたもので、今後さらに観測を続ければ、計測点の密度が向上し、より詳細な高さのモデルが構築され、より高精度な地形図が作成されると期待されます
こちらもどうぞ→月
隕石落下でクレーター(080331記)
昨年9月15日、ペルーで昼間に火球(かきゅう)が目撃され、落下地点に衝突クレーターができるという騒動があった
現地で調査をしている研究者のひとり、ウルグアイ東方共和国で太陽系小天体を専門とするゴンザロ・タンクレディさんは、3月22日明星大学(東京都日野市)で開催されたスペースガード研究会でインターネットを介して調査グループの初期成果を報告した
クレーターのできた場所はペルー共和国のデサグアデーロのプーノ地区、首都リマから約1600km南、チチカカ湖のすぐ南の、ペルーとボリビアの国境付近、質量7〜12tの人間サイズ程度の小天体が、12〜17km/sの速度で大気圏に突入してきたと考えられる
衝突の衝撃は地面を揺さぶり、震動は複数の地震計でとらえられ、クレーターから1600km以上離れた地点の地震計にも記録されていた
これは地球外の物体が地面に衝突して地震計で記録された初めての例ということ、衝突時刻は地震計と空振計の記録から16時40分14秒(世界時)と正確に求められ、また空振計の記録から飛来の方向がほぼ東からであることが判明、衝突角度が45〜60度と高角であることから大気減速をあまり受けておらず、衝突速度は3km/s以上、おそらく4〜8km/sであったという
これは音速の10〜20倍に相当する速度、周囲にはものすごい爆音が轟き、住民や動物はたいへん驚いたらしい
クレーターの直径は約13mあり、落下した隕石は総質量1〜2.5tで、推定直径0.8〜1.1mと見積もられた
クレーター内には大きな破片は見当たらないというが、地下に埋まっている可能性はあり、クレーター周辺には衝撃で飛び散った普通コンドライトの破片が見つかっている
隕石衝突直後、クレーター近くの住民と警察官は頭痛と吐き気を訴えて騒動になったという
月を見ても分かるように宇宙から飛来する落下物?相当多いはずなのです、地球にもその痕跡が各地に残っています、ただ地球には水や大気がありその侵食・風化・摩擦などにより原型を長くとどめてはいないだけなのですね
ただ相当多いとは言っても、地上にクレーターを残すほどのものはやはり時間的スケールで考えるとやはり稀?なこと…
約6500万年前、ユカタン半島に落下した隕石により恐竜の絶滅に大きな影響を及ぼしたようだという地球規模の惨事は有名な話、今後将来にわたってこのような大規模な災害が起こらないとも限らない、SF世界の話ではなく現実レベルの話だということなのですね
春分の日(080320記)
さて『春分の日』と言うと、一般的に昼と夜の長さが同じと言います、が〜
実はこの日は1日の昼と夜の長さが同じではないのです、まぁ厳密に言うとであって…定義の問題…でもあるのですがね
いくつか理由はありますが一つには、日の出の定義は太陽が地平線からちょっとでも出た時、日の入りの定義は太陽が地平線から完全に隠れた時、ですので太陽の直径分、昼間が長くなってしまうのですね
ちなみに今日の、日の入りの時間から日の出の時間を引くと、12時間8分となり、昼の方が既に若干長いのです
まぁ実生活には大きな影響はないわけですし、暖かくなってきて明らかに昼が長くなってくるなぁ〜と実感できる日ではあります
火星、月に接近?!(080216記)
『月齢9.3』 今夜は『火星が月の1゚35'』の位置に… [データ] |
今の時期、夜空は1年で一番にぎやか・・・観られる1等星の数も多く、また今年は明るい惑星が時間と共に次々昇ってきます
:追記:
その昔、小学生の頃、初めて自分で見つけた『北斗七星』のあまりの雄大さに心を奪われ…以来、星空を見上げ続けてウン十年(笑)〜今でも夜空を観ていると、自分がとてもちっぽけな存在なのに改めて気づきます、小さなことでくよくよしていることがバカみたいに思えたりもします(笑)
宇宙開闢(かいびゃく)100数十億年…そんな時間の長さから考えたら、人生なんてあっという間の出来事なのですよねぇ〜
バレンタインにランデブー(080214記)
バレンタインデーのこの夜、おうし座のM45(スバル)と上弦の月が接近、ランデブーする?様子が観察されました
2008.2.14 18:24、1/500" 2008.2.14 18:17、4" 共通:ISO50・F4.0・f=28.4mm |
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オリオン座 |
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オリオン座〜スバル |
尚、この2月14日の「上弦の半月」は今年最大の「上弦の半月」です
メッセンジャー水星最接近(080214記)
メッセンジャー探査機は、2008年1月15日04時04分39秒、水星上空200kmを通過しました
最接近から9分後に撮影されたもの
最接近から約80分後、水星から約27000kmから撮影されたもの
月からのハイビジョン映像(071108記)
宇宙航空研究開発機構およびNHKは10月18日に高度約100kmの月周回観測軌道に投入した月周回衛星「かぐや」から、世界初のハイビジョンによる月面撮影に成功しました
<31日、北極付近(第1回目撮影の動画より切り出し)>
北極中心に向かって「かぐや」が飛行中に撮影した動画の中から静止画として切り出したものです、北極に近く緯度が高いため、太陽光線の射し込む角度が低くなり、クレータ地形の影が長く映っています
<「嵐の大洋」の西側 (第2回目撮影の動画より切り出し)>
「嵐の大洋」の西側を南から北へ「かぐや(SELENE)」が飛行中に撮影した動画の中から静止画として切り出したもの、画面右側の暗い部分が「海」(「嵐の大洋」)、左側の明るい部分が「高地」と呼ばれている部分
これからの宇宙開発へ・・・(071101記)
今から半世紀前の1957年10月、旧ソ連は地球を回る世界初の人工衛星「スプートニク」を打ち上げて軌道に乗せ世界に衝撃を与えた、その後の宇宙での米ソによる争いは冷戦下での軍拡競争と表裏一体で進み、同時に科学技術の急速な進展をもたらした
今年10月4日には、日本の月周回衛星「かぐや」が、いよいよ月を回る軌道へ投入され、日本も半世紀でさまざまな実績を残してきた
いま世界の宇宙開発の目標は、月への有人飛行再開さらに火星を目指す新たな局面を迎えている、では日本の宇宙開発は何を目指すのか、あらためて長期的視点から考える必要があるようだ
スプートニクは直径58cmのアルミ製球体で重さは約84kg、棒状アンテナ計4本から発信される信号電波は、世界中のアマチュア無線家にも受信され宇宙時代の幕開けを告げた、衛星を打ち上げたのは大陸間弾道ミサイルを改良したロケット、軍事技術で後れを取った事実を突きつけられた米国は「スプートニクショック」に打ちのめされたその後は両国が激しい争いを展開、ソ連はわずか4年後の61年4月、ガガーリン少佐による人類初の宇宙飛行に成功し、63年6月には女性の宇宙飛行士テレシコワさんを送り出した
米国はケネディ大統領が61年に「今後10年以内に人間を月に着陸させる」と表明、69年7月アポロ11号のアームストロング船長らが初めて月に降り立った
スプートニクから12年、科学技術の一分野にこれほどの予算や人材が集中的に投入されたことはかつてない、50周年大型特集を掲載した9月25日付米ニューヨーク・タイムズ紙は「スプートニクがもたらした恐怖と驚異が米国の未来を開いた」と振り返った
アポロ計画は72年の17号で終了、米国の宇宙開発は81年初飛行のスペースシャトルと国際宇宙ステーション計画が中心となり、ソ連は91年に連邦が崩壊した
いま米国は国際宇宙ステーション後に重点を移し、月・火星への有人飛行計画を打ち出している、さらに新たな宇宙大国へと名乗りを上げた中国が、2003年と05年に有人宇宙飛行に成功し、やはり月を目指している
日本は1969年の国会決議で「宇宙の平和利用」を定め、独自の宇宙開発を進めてきた、アポロ以来の本格的月探査となる「かぐや」は科学衛星の集大成と言える、一方でこの国会決議を見直す動きがある、政府与党は今年6月自衛隊が独自の偵察衛星を保有することを可能にする宇宙基本法案を議員立法で提出、自民党は参院選の公約に同法制定を掲げたが、与党の大敗、安倍政権崩壊で法案の審議はめどが立っていない
日本は今後の宇宙開発で何を目標とするのか未だに定まっていない、今こそさまざまな可能性をじっくりと議論し、早期に国民の理解を得るべき時だろう
月周回衛星「かぐや」月に到着(071008記)
宇宙航空研究開発機構およびNHKは、平成19年9月14日(日本時間)に種子島宇宙センターから打ち上げた月周回衛星「かぐや(SELENE)」からの初めてのハイビジョン動画撮影に成功しました
撮影は「かぐや(SELENE)」に搭載されたNHK開発の宇宙仕様のハイビジョンカメラによって行われたもので、地球から約11万kmという遠い宇宙からのハイビジョン撮影は世界で初めてのことです
「かぐや(SELENE)」で撮影した動画画像を臼田宇宙空間観測所にて受信し、その後NHKにおいてデータ処理を行いました
地球からの距離は約11万kmで、これだけ遠い宇宙からハイビジョン撮影が行われたのは世界初(今まではスペースシャトル及び国際宇宙ステーションの軌道からの撮影で、距離は約340km)
地球の昼間の部分には、南アメリカ大陸の西海岸線が映っています
この画像は、平成19年9月29日21時46分に「かぐや(SELENE)」から8倍の間欠撮影(8分間を1分に縮めて収録)で撮影され、臼田宇宙空間観測所にて平成19年9月30日9時40分に受信した動画の一部を静止画像として切り出したものです
その後も順調に飛行を続け、「かぐや(SELENE)」の月周回軌道投入を10月4日6時20分に行い、軌道計算の結果、同衛星は無事月周回軌道へ投入されました
投入軌道:遠月点高度 11741km、近月点高度 101km、周期
16時間42分
これで“セレーネ「月に願いを!」キャンペーン”に世界の412,627名の方々から寄せられた名前やメッセージが月に届いたことになります
月周回衛星「かぐや」打ち上げ(070703記)
8月16日、日本の月周回衛星「かぐや」が打ち上げられます、本格的な月探査はアメリカのアポロ以来で、この30年余りの宇宙科学の粋を集めたプロジェクトになるとのことです
しかしなぜに今、新たに月なのか?
1960〜70年代にアポロから得られた結果は・・・
@月の誕生は地球と同じ時期と場所つまりは45億年前の原始太陽系星雲だった、A誕生直後は全体が厚さ数百kmの高温のマグマに海に覆われていてそれが徐々に冷え地殻とマントルが形成された、Bマグマが固まった後の40億〜30億年前に巨大隕石隕石が降り注いで盆地やクレータができた
そして今の謎として残っているものは・・・
なぜ表と裏で表面の様子が全く違うのか?水の存在を示す水素は本当にあるのか?などなど〜
アポロ計画は、局地的な探査結果をもたらしたものの、月の全体像は示していないのです
「かぐや」は月の周回軌道から全体観測を行い、それらの謎に迫ろうと14種類の観測機器を搭載して臨みます、中でも優れた観測技術を象徴するのが、月の地平線から地球が上るという、日の出ならぬ「地球の出」の撮影、アポロでも撮られていますが、「かぐや」はそれをハイビジョンカメラで格段に美しい映像での撮影に挑戦するのです
「かぐや」は重さ約3t、打ち上げ後、地球を2周半回って月に向かい、20日かけて月を回る軌道に到達します、そこで2機の子衛星を切り離し、メイン(親)衛星は月の両極上空を通過する高度100kmの円軌道にのります、親衛星は1年間、全球をなめるように解像度10m以下という月面の写真を撮り続け、また子衛星はそれぞれ異なる長円軌道に乗り、親衛星と連携して、多角的に月の重力分布などなどを調べます、「かぐや」は計3基の衛星によって、月をこれまで以上に丸裸?にしようとする計画なのです
火星探査機「フェニックス」にのせるDVDにあなたの名前を! (070208記)
2008年5月に火星の北極地方に着陸する「フェニックス」
Credit: Phoenix
Mission, University of Arizona
2007年8月に打ち上げ予定の火星探査機「フェニックス」は、 約9ヶ月の飛行の後、 2008年5月に火星に到着。 北緯70度付近に着陸します。
機械の腕で土を掘り、土の成分を分析をしたり、水が凍った氷をさがします。探査機そのものは移動しません。(観測機器)
この探査機には、みなさんの名前などを記録した特製のDVDがのせられ、火星に運ばれます。将来、火星に人類が到達する時代、再びそのDVDが探査機とともに発見されることでしょう。
あなたの名前(ローマ字)以外は入力する必要はありません。しめきりは2007年2月12日です
人工衛星打ち上げ50年 (070102記)
2007年は人工衛星打ち上げから50年の年
1957年10月4日(日本時間では5日04時28分34秒)に、世界発の人工衛星「スプートニク1号」がロシア(当時のソ連)によって打ち上げられました。本格的な宇宙時代の幕開けとなりました
ちなみに日本が初めて人工衛星の打ち上げに成功したのは、遅れること13年の1970年2月の「おおすみ」です
はやぶさ2プロジェクト (061205記)
小惑星着陸に成功し、世界初の岩石の回収を目指している日本の探査機「はやぶさ」の後継機開発計画が4日、宇宙開発委員会部会で明らかにされた。4年後の2010年に打ち上げ、15年の帰還を目指す。小惑星探査は宇宙開発の中でも日本がリードする数少ない分野だが、米航空宇宙局(NASA)も10月末に同様の探査構想を公表しており、日米間での競争が加速しそうだ。
はやぶさは昨年秋、地球から約3億キロ離れた小惑星「イトカワ」に到達し、2度の着陸を成功させた。機器にトラブルが発生したものの、10年6月の地球帰還を目指し、イトカワ上空で調整を続けている。
後継機はやぶさ2の目的地は、小惑星「1999JU3」。イトカワと同じく地球と火星の間にあるが、組成がより原始的で、探査を通じて太陽系形成の解明につながるとみられる。10年11月20日に打ち上げ、13年5月27日に小惑星到着、15年12月に帰還する計画で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は来年度予算に約5億円を要求する方針。
一方、NASAも10月30日、同じタイプの小惑星からの岩石回収を目指す「オシリス計画」を公表した。11年秋の打ち上げ、13年到着、17年の地球帰還を目指す。予算は日本の4倍程度の約500億円に上る。
はやぶさ2が計画通り進めば、米に抜かれることはないが、緊縮財政の中、はやぶさ2に予定通り予算が認められるかは微妙。はやぶさプロジェクトリーダーの川口淳一郎・JAXA教授は「来年度に着手できれば、米をはやぶさ2プロジェクトへ参加させることも可能」と話す
(http://www.hayabusa.isas.jaxa.jp/j/index_48.html)
セレーネ「月に願いを!」キャンペーン (061201記)
期間:2006年12月1日〜2007年1月31日
あなたの名前とメッセージを月へ届けます
詳しくはこちらをどうぞ、http://www.planetary.or.jp/selene/pc/index.html
ちなみにワタシは5ワンコと共に申し込みました(笑)
ボイジャー2号が太陽圏の果てに接近(060731記)
今から29年前打ち上げられた探査機ボイジャー2号が、太陽圏の縁に到達しつつあるようです
太陽圏とは、太陽から吹き出すプラズマである「太陽風」がおよぶ範囲のことで、いわば太陽の勢力圏といえます。既にボイジャー1号は、太陽圏の縁に到着していて、両者の観測結果を総合すると、どうやら太陽圏は北側が膨らみ、南側が縮んだ、ゆがんだ恰好をしてるようです
ボイジャーの原子力電池は、故障がなければ2020年頃まではもちそうだという。その頃ボイジャー1号は約150天文単位(1天文単位は太陽と地球の平均距離≒1億5000万km)の位置に達することになる。うまくいけば、へリオポーズ(太陽風の影響が及ばなくなる所)を越え、太陽圏の外からデータ送信を行うこともできるかもしれない。
そこはまさに未踏の地、恒星間空間です。一体ボイジャーは太陽圏の外で何を発見してくれるのか?2機のボイジャーからはまだまだ目が離せません
小惑星探査衛星『はやぶさ』への応援コンサートが開かれます!(060328記)
世界で初めて、小惑星のサンプルを持ち帰る探査衛星『はやぶさ』は地球から直線で約3.3億km離れた小惑星『いとかわ』にみごと着地、サンプル収集作業を終えたようです。
この距離、実はものすごく遠いのです。縮尺率を変えて考えてみますと、ゴマ粒の百分の一にも満たない小さな『はやぶさ』が、東京を出発して約2年間かけて岡山県にある直径1mmの目標に正確にたどり着いた、と同じことなのです。しかも実際はその3倍もの距離を飛行しています。
このミッションはとても話題が豊富でした。イオンエンジンによる惑星間飛行、衛星自身の自律航行、そしてユニークなサンプル収集法など、どれをとっても日本の発想と技術力が生かされた夢の計画でした。
そして、それ以上に注目されたのは、ターゲットマーカーに世界88万人の名前を載せたこと。さらにもうひとつ、世界で初めて探査衛星のために音楽が作られたことでした。
著名なジャズピアニストの甲斐恵美子さんが、ミッションの行程を10曲の組曲にしCDを作りました。当初、MUSES-Cと呼ばれていたこの『はやぶさ』、その名の通り音楽を道連れに飛行を開始したのです。この様子はNHKニュースにも取り上げられ、たいへん反響を呼びました。
そしていま、地球から一番遠く離れ予期しないトラブルに見舞われ、傷ついた体を癒している『はやぶさ』のために、ここで再度、音楽で応援しようという催しが、今回ご案内のコンサートです。
約3.3億キロかなたの『はやぶさ』に思いをはせ、みんなの願いが届くようにと企画されたユニークな催し。2010年の無事な帰還を願っての『がんばれ、はやぶさ! 応援コンサート』です。
春の一夜、音楽を楽しみながら、宇宙に心を飛び立たせてみませんか?
☆コンサートは下記の日時で行われます☆
『甲斐恵美子 Jazz Odyssey Light : Back to My Arms』
日時:2006年3月28日(火) 1st:18:00〜
2nd:21:30〜
Music Charge : 4,200円
場所:JZ Brat(東京都渋谷区桜丘26-1
セルリアンタワー東急ホテル2F)
2大?彗星がやって来る(040406記)
この春、久々の肉眼で見られる彗星か?と期待も高まっております、ニート彗星とリニア彗星がいよいよやって来ます
ただごく最近の観測からは、最高光度は4等級くらいではないかということですので、よほど条件の良い所でないとちょっと見にくいようです
また更にリニア彗星は、日本からの見かけの高度があまり上がらず(最高高度でも10°程度≒6月上旬頃)、ちょっと観望には適しにくいもようです
対して、ニート彗星(5月7日地球最接近)は5月の日没後、西の空に見られ段々その高度を上げていくため他の惑星達との競演が楽しみ、双眼鏡などを使えば充分に観望可能と思います
火星探査衛星『のぞみ(PLANET-B)』(031213記)
去る1998年7月4日、M−Vロケット3号機によって打ち上げられ『のぞみ(PLANET-B)(…以下のぞみと略)』は、当初99年10月に火星周回軌道到達を目指しておりました
しかし98年12月の軌道修正の時点で機器に不具合が発生し充分な推力が得られず、99年10月中旬の火星周回軌道投入が不可能となり、4年遅れの2003年12月末〜2004年1月初頭の火星周回軌道投入へと変更する事となりました(その後の軌道の最適化の結果03年12月14日に火星に到着する事となった…)
が更に、03年4月通信系・熱制御系機能に不具合が発生、最終的に『のぞみ』の火星周回軌道への投入断念となったのでした
結果、『のぞみ』はいったん火星に接近(1000km程)した後、再び火星の重力圏を脱出して永久に太陽を中心とした軌道をめぐる人工惑星になります(参考)
今年は火星大接近…(030628記)
今年のように火星が近日点の付近で地球に最接近すると超大接近(視直径最大25”.1)となりますが、これは79年ごととか205年ごとに起こるのに対し、いわゆる“大接近”は15年ないし17年ごとに起こります。前回は1988年(視直径最大23”.8)、その前は1971年(最大24”.9)、1956年(最大24”.8)などが大接近の年でした
また200年ほどすると、2208年には今年と同じような大接近があるほか、その79年後、2287年には今年を超える接近となるそうです
惑星の観測で悩まされるのはシーイングですが、この時期太平洋高気圧の張り出しが大いに期待されます
今年のペルセウス座流星群は(2)…(020811記)
8月13日2:00 (流星群極大時) 北東の空の様子 |
今年のペルセウス座流星群は…(020714記)
<ペルセウス座流星群のイメージ> 明け方の北東の空、ペルセウスに続いてぎょしゃ・おうし・オリオンも昇ってきます |
毎年8月中旬頃を中心として、7月下旬から8月中旬まで、流れ星が多く見られます。これがペルセウス座流星群です 昨年2001年も、8月12日の夜半から13日の明け方を中心に、流星の数がとくに多く見えたようです。この極大時には、1時間に数十個程度の流星が見られることが多いようです しかし残念ながら2001年は、半月近い月があり、暗い流星が見えにくかったのです 2002年8月12日夜は、しばらくすると月が沈むため、観測条件は良好!!今年の極大(最も多くの流星が出現する)時刻は、8月13日07時30分頃と予想されていますので、8月12日の夜から13日の明け方にかけて多くの流星が見られそうです |
星の王子様に会いに行きませんか?!(020511記)
2002年11月−12月、宇宙科学研究所は、鹿児島県内之浦町にあるロケット基地から、M−Vロケットの5号機を打ち上げます
その先端には、世界で初めて可愛らしい小惑星からのサンプル・リターン技術(惑星サンプルを採取して地球に持ち帰る)に挑む工学実験探査機「ミューゼスC」が搭載されます
日本惑星協会では、多くの仲間たちとともに、世界の太陽系探査を新たな段階に引き上げようとするこの野心的な挑戦を応援し、その一環として日本の津々浦々は勿論のこと、世界中の皆さんの名前を送っていただき、それらをすべて「ミューゼスC」に載せて目標の小惑星までの旅をする…
「ミリオン・キャンペーン:星の王子さまに会いに行きませんか」
…という開始しました。。。
目標!100万人!!〜の人たちの名前を小惑星に送り届けようというこのキャンペーン、応募された人たちの全員の名前を圧縮しアルミ箔のシートに印字、探査機に搭載されるソフトボール大のターゲットマーカーという中に包み込み小惑星に着地させます。なお実物のコピーは、7月27日(土)に開催される宇宙科学研究所の一般公開で展示されます
名前を送る場合は⇒ホームページ参照
キャンペーンの名称どおり100万人を目標にしていますが、100万人を超えても必ず応募された方全員の名前を小惑星まで運びます…とのことです
久々〜肉眼で見える…?、池谷・張彗星!(020417記)
日本のコメットハンターとしてご高名な池谷薫(いけや・かおる)さんと、中国の張大慶(チャン・ターチン)さんが、今年2月にくじら座の尾のあたりに約9等級の明るさで新彗星を発見しました
この彗星は発見者のお二人の名前をとって“池谷・張(イケヤ・チャン)彗星”と呼ばれることになりました
で、この彗星はその後太陽に接近した後、4等級くらいにまで明るさを増し、彗星の証である尾も伸びてきて、久々肉眼で観察できそうな姿になっているようです
現在は夜明け前の東の低空から、段々と北上して行き、下旬には赤緯が+60°をこえて周極星(地平線に沈まない星=見かけ上北極星に近い星)となります
とは言っても、とんでもなく大きい(明るい)というわけではないので、パッと空を見て『わぁ〜凄い〜〜!』というわけには行かないでしょうが…それでも久々のヒット!双眼鏡片手に早起きしてみましょうかねぇ〜
⇒参考:見え方, 星図
人類のメッセージは宇宙を越えて!?(020307記)
地球外文明へのメッセージを託した宇宙船が2004年打ち上げられます
約45か国、450万人からメッセージや写真、DNAなどを有料で集めて搭載し太陽系外に送り出す、この夢いっぱいの企画にSF作家アーサー・C・クラーク氏も参加、日本からもすでに1万人以上のメッセージが集まったといいます(注;申し込みには7000〜8000円かかる)
この夢のような計画は、プロジェクト「チーム・エンカウンター(Team
Encounrter:遭遇)」といい、元締は米ヒューストンに本社のあるベンチャー企業「エンカウンター2001」社。メッセージや写真などをディスクに入れ、参加者のDNAとともに宇宙船に積む
そして、これまた夢のようなのはこの宇宙船は「ソーラーセイル(太陽帆)」と呼ばれる縦・横各70メートルの巨大な帆が付く。この帆に太陽風を受けて飛行する宇宙の帆掛け船というものなのです
<飛行予定>
・「Team Encounrter」は、2004年3月に欧州のロケット「アリアン5」で、フランス領ギアナから打ち上げが予定
・宇宙船は「アリアン5」ロケットの第4段目に組み込まれ、「ASAPリング」と呼ばれるペイロード部分(衛星を静止衛星軌道に届ける部分)に搭載され、ペイロードが衛星を切り離した後、さらに「APASリング」から離れ単独での飛行に入ります
・打ち上げ後3週間は地球軌道を周回、この間にシステムや予定軌道上の妨げになる惑星がないかなどをチェック
・すべての確認作業でOKが出るといよいよ地球軌道からの脱出、宇宙船が地球に最も近い位置(近地点)にある時、エンジン始動、最高速度で地球軌道を脱出します
・宇宙船は地球軌道から離れるとセイル(帆)を広げます
・そしていよいよ冒険の始まり、13年半という年月をかけ太陽系の一番外側の惑星である冥王星の付近を通過
・そこから先は太陽系外への旅。地球を出発し太陽系を離れて飛行するのは、パイオニア10号11号、ボイジャー1号2号、に続いて5機目となり、最も近い恒星系に到着する可能性があるのは約100年後?とか…
国際宇宙ステーション(020214記)
1998年から地球周回軌道上で建設が進んでいる“国際宇宙ステーション”が、各地で夕方の空に見えそうです。(詳細情報はコチラ)
(020207記)
冬の代表的な星座オリオンも、気が付けばだいぶ西に位置するようになりました…
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2001年、遂にししは吠えたっ!!(011119記)
堪え忍ぶ?こと4年、遂に遂に“しし座流星雨(群)”の出現です!
正直言って今年も半信半疑…(苦笑)、以前書きましたように、これ(流星)ばかりは精度の高い予報が出せない天文現象…ましてやマスコミ等が「〜見える(可能性が〜)」と取り上げると、『見える』という言葉が一人歩きしてしまうのが困りもの(笑)
しかし、今年は紛れもなく“流星雨”と言って良いでしょう
19日午前3時過ぎ、羽村市上空は薄雲がかかっていましたが、その薄雲の間隙を突いて流れる星…はたまた薄雲を通しても分かる流星!しし座を中心に四方八方に飛び出す流星!も〜う眠気なんかすっ飛びました(笑)
また冗談半分でデジカメによる流星画像を…などと試してみると、これが見事4画面ヒット!デジカメにもうちょっと長時間露出機能がついていたらなぁ〜などと図に乗った願望を持ったりもしました〜
星を見上げてウン十年(笑)、いくつもの流星群を見てきましたが、短時間にこれほど多くの見事な流星を見たのは初めてです!1980年代に回帰に出会えた“ハレー彗星”と並んで、この2001年の“しし座流星雨”は、一生モノの感動と言って過言ではないでしょう
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国立天文台・天文ニュース 『2001年のしし座流星群の出現について(速報)』
今年の「しし座流星群」はこれまでのように考えると、母彗星であるテン ペル・タットル彗星(55P/Tempel-Tuttle)が近日点を通過して3年以上が過ぎたこともあり、期待を持って出現を望むのは難しいと考えられていました。しかし、大方の予想は外れ、思いもよらない数の流星が出現しました。以下に、幾つかの出現のレポートを紹介、速報としたいと思います
・ 米国アリゾナ州では,11月18日11時(世界時,日本時間で18日20時)に、1時間あたりに換算して2600個の出現が観測された。(NASA
Leonis Live,2001 http://leonid.arc.nasa.gov/ より)
・ 米国ハワイ州の国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡サイトでも、同時刻(日本時間20時)に1時間で約300個のしし座流星群が観測された。
明るい流星が多いという特長を示していた。(NASAしし座流星群国際航空機観測ミッション[略称:Leonid
MAC] 2001日本チームより)
・ 日本では,しし群の放射点が地平線上に現れた,19日0時(日本時間)頃から、明るい流星が出現し、2時台には1時間に2000個を大幅に超える流星が各地で観測された。さらに3時台にはそれを上回る大出現で、1時間に数千個を超えると思われる、まさに、雨のように流星が流れる「流星雨」が観測されている。(国立天文台観測チームより)
今回は、地球がテンペル・タットル彗星のダスト・トレールと遭遇すること により、沢山の流星が流れるという、マクノート博士やアッシャー博士らの理論にほぼ近い出現をしたと言えるでしょう。さらに詳しい結果や数値は、今後の解析を待って発表されるでしょう
2001年11月19日 国立天文台・広報普及室
今年のししは吠えるのか…?(011022記)
今年、日本で1時間あたり1万個程度の流星雨が見られる!?
過去3年間の「しし座流星群」の出現状況をぴたりと当てたという、天文学者デビッド・アッシャー博士(イギリス)…このアッシャー博士は、2年前から「2001年は、日本、中国から東南アジアにかけて、最大1時間あたり1万個程度の流星雨が見られる」と言い続けています。果たして、この予報どおり、2001年11月19日未明、大流星群がみられるのでしょうか?
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所で、1998年から毎年この時期になると騒がれているしし座流星群だが、正直言って毎年空振り(に近い〜苦笑)…日食や月食始め各種天文現象が秒単位で正確に予報されるのに対してこれはどうしたことなのか?そんなに難しいの?
まぁ〜簡単に言えば、流星の元になる物質は大きさにして1cmにも満たない彗星からの放出物、だから事前に見ることができない(観測する手段がない)のである(笑)
元になっている彗星(テンペル・タットル彗星…こういう流星群の元になっている彗星を母彗星と言う)の軌道は観測から分かっているので、毎年11月18日前後にその軌道に地球が最接近する、そこまでの予報は間違いないんだけど〜
そんな中、上記出のデビッド・アッシャー博士は独自の新手法を用いて、ここ数年の出現をかなりの精度で当てている、その博士の予報を信じてこの11月19日の明け方(極大)を挟んだ前後数日は要注意!!(011028記)
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‐しし座流星群イメージ‐(011107記)
‐<特集記事>‐(011107記) |
☆横浜こども科学館 |
☆日本流星研究会 |
☆月刊星ナビ |
☆しし座流星群電波観測プロジェクト |
☆LIVE・しし座流星群2001 |
☆国立天文台 |
☆東京近郊地区流星観測者会 |
七夕前の…部分月食(010704記)
2001年7月5日、部分月食が起こります。最大で約50%欠ける月食です
幸い(?)にも、東京は連日の真夏日…きっとこの天文ショーを観ることができるでしょうね(^_-)
今…火星が熱い〜(010516記)
4月8日0時02分22秒、アメリカの火星探査機「2001マーズ・オデッセイ」が打ち上げられました。火星をまわる軌道にはいるのは、約200日後の、2001年10月24日の予定です
火星を約17時間でまわる軌道にはいったマーズ・オデッセイ2001軌道周回機は、3周後の推進システム点火により、周期約11時間の軌道に移ります。火星上層の大気を約273回通過するときのブレーキ効果を利用して、76日ほどかけて徐々に軌道高度をさげていき、約2時間で火星をまわる高度約400km、赤道に対する傾斜角93.1度のほぼ円軌道になります
火星をまわる軌道に入って45日ほどで観測が始まりますが、主たる観測が始まるのは2001年の年末頃からで、期間は917日の予定です
このマーズ・オデッセイ2001の目的は、火星表面がどんな物質でできているのかを調べることです。搭載された観測装置は3種類…
赤外線で火星の表面の鉱物の違い(赤外域での「色」が鉱物によって違います)や温度の違いを調べる装置や、土に含まれる水素などの量を調べる「ガンマ線スペクトロメーター」という装置もあります
水の成分である水素の量を調べれば、水の量の推測もできます。赤外線観測する装置は、可視光でも観測できるようになっています。20km四方の火星表面の地形画像を15000枚以上撮像する予定です。火星上の、約18mのものまで識別できる画像です。火星へ向かう惑星間空間や火星周回軌道上で、放射線を測定する装置も積まれます
軌道周回機は、今後予定(2003年)される火星着陸機からの電波を地球に中継することにも使われるでしょう
元々は「マーズ・サーベイヤー2001」という計画名でしたが、この探査機を打ち上げる「2001年」という年は、あの「2001年宇宙の旅」(
2001: A Space Odyssey )という作品(映画と小説)の舞台にもなった年でもあり、火星への旅にふさわしい名前にしよう、ということで「2001マーズ・オデッセイ」という計画名に変更されました(2000年9月28日)
「2001年宇宙の旅」の作者であるアーサー・C・クラークも、この新しい計画名に賛成してくれているとのことです。
所で火星ですが、6月22日 07時56分、火星が地球に6734万kmまで接近します。地球から見た火星の大きさは、角度の20.8秒(満月で約60秒)に達します。2003年の8月27日18時51分には5576万kmの大接近となり、25.1秒角の大きさになります
このように、約2年2カ月ごとに地球と火星が接近します
火星の軌道がかなり楕円なので、その軌道上のどこで地球とならぶかによって、うんと近づく「大接近」になったり、距離をおいて近づく「小接近」。距離は10108万km)になったりします。2003年8月27日の大接近は「世紀の大接近」となり、これほど接近したのは1924年8月23日(5578万km)以来であり、今後は2208年8月24日(5577万km)、あるいは2287年8月29日(5569万km)までありません
地球以外の惑星で、生命発見の可能性が一番高いと見られている火星、数年前には火星から飛来した隕石に生命の痕跡が見られた…という発表もありましたね
これからの数年間はちょっとした火星ブーム(?)となるかも…しれません
これが宇宙旅行?(010501記)
アメリカの実業家が観光目的(?)で初めて宇宙へ飛び出しました。打ち上げられたロシアのソユーズは無事国際宇宙ステーション(ISS)とドッキング、これから約1週間の宇宙空間で時間を楽しむのだそうです
とは言え、まだまだ事前に訓練を受け、手荷物は7kg、宇宙での行動には様々な制限…アメリカや日本は、時期尚早ということで、反対したそうですが、宇宙開発に(も?)経済的問題を抱えるロシアとしては背に腹は代えられない?
そしてその費用は約24億円!そう言えば以前、日本のTBSの秋山さんがソユーズに乗った時も…数億円とかって騒がれましたっけ・・・
一般の人が宇宙に出られるのは、果たしていつになることやら?
アメリカのスペースシャトルが初飛行から既に20年、1970年代のテクノロジーで作られたシャトルにも、そろそろ次世代へのバトンタッチが必要な筈…
所が次期シャトルの開発、実はこの3月までに軒並みキャンセル!になっていたのです
目指しているのは、単段式の完全リサイクル型(現シャトルは、2段式+ブースターロケット2基)で、これが実現されれば打ち上げ周期短縮、コストの大幅削減も期待され、それこそ一般人が宇宙へ飛び出すには大きな一歩になる筈だったのですが…
技術的問題がまだまだ大きな壁となって立ちはだかっている…というのが現実だそうです
21世紀はまだ始まったばかりですが、果たして今世紀中に実現できるのでしょうか〜?
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NASAが開発している無人の極超音速飛行機の試作機「X43A」の飛行実験が2日、カリフォルニア州で行われた
しかし自力飛行開始直後に制御不能となり、地上からの指令で破壊され、実験は失敗に終わったそうな…
X43Aは、超音速飛行時に大気中の酸素を燃焼に利用する「超音速燃焼ラムジェットエンジン」という新型エンジンを採用していて、酸素を積まずに飛行できることが特徴。飛行機としては史上最速のマッハ7(時速約8400キロ)で飛行することになっていたそうだが、「ペガサス」と呼ばれる補助エンジンに点火した直後、制御不能となり、51秒後に指令破壊された
国際宇宙ステーションと地上との往復に使う有人の極超音速飛行機の開発を進めており実験はその一環だった (…010604記)
ミール落下は23日に決定 直前に日本上空を通過
(010322記)
3月20日、ロシア政府の関係省庁委員会が開催され、ミール落下の基本計画が決定、落下計画の実行は日本時間で3月23日、午前9時30分頃・午前11時頃・午後2時頃の3回のエンジン噴射によりミールを減速させ、午後3時〜3時30分ごろに南太平洋に落下させる ことになったそうです(いずれも日本時間)
ミールは落下直前の午後2時30分ごろに、日本の上空170〜150kmを通過する予定ですが、ロシアは減速の際に燃料を全て使い果たす計画で、エンジン噴射が過剰となって落下地点が日本に接近する可能性は無いとのことです
ミールの日本上空通過コースに関しては、島根から徳島を結ぶ線を中心として両側に計300kmほどの幅があり、東は福井県から静岡県、西は福岡県から大分県までの範囲が含まれます
ただし、これはあくまで基本計画で、少しずつの変更はあり得ると思われ、たとえば第3回のエンジン噴射が上記の1周後になる可能性も残されていて、その場合、第3回エンジン噴射以降の時刻が約90分遅れとなり、日本上空の通過は、3月23日16時前後になる見通しもあるそうで、また落下直前の通過コースは大幅に西にずれ、本州上空は通過しないとも言われます
なお、エンジン噴射時に異常が生じた場合は自然落下となり、その場合はミールがどこに落下するかは落下直前までわからず、ミールが上空を通過する(周回軌道で…)北緯52度〜南緯52度の地域すべてに危険が及ぶ可能性がないわけではなく、また落下時期は何も噴射しない時の自然落下予定日
(3月27日〜3月30日)
より早まる可能性もあるようです
また、23日に何らかのトラブルがあった場合のバックアップ案として、24日の落下計画も立てられているようです
ロシア航空宇宙庁飛行管制センターの発表によると、現地時間3月20日現在、ミールの軌道の平均高度は224.4kmで、1日あたり3.5km自然降下しており、自然落下の場合の落下予測日は3月27日〜3月30日です
なお、ミールが落下直前に日本上空を通過する際の高度は170〜150キロメートルといわれていますが、ミールが大気摩擦により燃え始めるのは高度110〜100km達してからといわれていますので、残念ながら火の玉は見られそうにありませんね
しかし、日本上空を通過する際でも、摩擦によりかなりの高温に達しており、赤外線では明るく輝いているといわれていますし、大きさなどからもこれまでにない大規模なモノなので、光点(輝点)として見られる可能性もあると伝えられています
ミール、国際宇宙ステーション(ISS)、シャトルの現在位置をリアルタイムで表示
ミール落下(010223記)
既に各方面でも報じられていますが、ロシアの宇宙ステーションミールが14年以上(1986年2月〜)をその役割を経て廃棄されることになりました。宇宙開発史上に大きな足跡を残したこの有人宇宙活動の拠点も老朽化には勝てない?とはいえ当初、耐用年数数年と伝わっており、1991〜2年にはミール2が打ち上げられることになっていたそうです
しかしご存じのようなソ連の崩壊、と共にミール2の打ち上げは不可能となり、ロシアはミールを長期間運用せざるを得なくなったわけです
耐用年数を過ぎていたミールでは、それ以前にも各種の機器の不具合やドッキングの失敗、ソユーズ宇宙船とミールの接触事故などが起こっていましたが、1997年には火災、ドッキング失敗、酸素発生装置の故障、プログレス輸送船の衝突、停電、メインコンピューターの故障などが立て続けに起こっていました、それらの多くはミールの各システムの老朽化や、装置・部品の信頼性の低下によるものと言われています
現在のロシアは『3月6日(その後13日という話しも伝わっているようです)・オーストラリアの東1500〜2000kmの海域に落下させる』とだけ発表しているようですが詳細については不明で、今後より具体的に報じられると思います<これまでのミールに関する情報はコチラ>
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アメリカでは、このミール落下を見る企画が結構な人気となっているそうで、大気圏に突入してくるミールを高度10000mで見ようと、当初旅客機を一機チャーター…現在既にチャーター機は2機になったそうです(笑)
申込者は、単なる物好き(爆)から航空宇宙の専門家や科学者、元宇宙飛行士等々多彩な面々だそうです(010228記)
地球照の月と金星
2001年1月29日 | ||
↑ 19:23 ←19:24
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まだ細い月(三日月前後)の頃、よく見ると本来影で見えない筈の部分が、ボーっと浮き上がって見えることを『地球照(ちきゅうしょう)』と言います
1月29日の日没後の西の空、接近して見ることができた月と金星(画像左)、月のアップ(画像右)
よ〜く見ると…ほらぁ〜
これは地球で反射された太陽の光が月を照らすことで起こるもので、太陽-地球-月の位置関係から三日月前後頃までの、空の澄んだ時に、比較的容易に見ることができます
しかたないなぁ〜明日、三脚使って再挑戦だ!(…今日は手持ち、限界です〜爆)
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2001.1.30 19:15 1/1000sec F2 光学×3(105mm相当) デジタルズーム×2 |
2001.1.30 19:14 1/2sec F2 光学×3(105mm相当) デジタルズーム×2 |
いかがでしょうか〜? 右の画像では影の部分も輪郭が分かりますよね これが『地球照』という状態です |
21世紀最初の皆既月食
1月10日の夜明け前、日本各地で見ることのできる今年最初の…つまり21世紀最初の皆既月食があった
が…ここのHPでも事前に情報をアップせずにサボっていたせい?というわけではないだろうが、東京などは7日の雪のあと天候が戻らず、9日夜からはまたも雨…止んだのは10日の夜が明けてからだった。結局見ることが出来たのは、九州地方など一部の地域だけだったようだ
ちなにみ、日本で見られる今年の月食は…もうない〜/(^_^;)汗
隕石がよく落ちた時代?
今から6500万年程前の白亜紀末、メキシコのユカタン半島に巨大な隕石が衝突し、地球環境が激変した話はよく聞きますね(恐竜絶滅…などという話と絡めたりもして…)。衝突の衝撃により、高さが100〜300mもの大津波が発生、そして上空に飛び散ったチリは何ヶ月も(何十年も?)辺りを暗くし植物に光合成をさせなかった。また、大気中に吐き出された二酸化炭素や二酸化硫黄は酸性雨を降らせ、塩素によってオゾン層も破壊されたろうということです。そして更には、衝突による熱で世界中の森林で大火災も起こったということです
隕石衝突と環境の変化を研究しているアメリカ・アリゾナ大のクリング博士は、白亜紀のものより更に大規模な隕石が、数多く地球に衝突した時代があったことを指摘しています。それは今から38〜39億年前のネクタリアンという時代で、白亜期末の隕石よりはるかに規模の大きい隕石衝突が、少なくとも12回はあったと推測されている(…GSA
Today 2000.8)
* 考えただけでもゾッとする話し…ではありますがそれよりも、地球誕生40億年…と言われているわけですから、38〜39億年前と言えば、要はまだ何もないわけですよねぇ。逆にそんな頃にたかが12回?で済んだの〜という感がなきしもあらず…。それにそんな頃に痕跡が今でも残っているものなの?と素人は考えてしまいます。それよりそんな昔の時代にちゃんと名前が付いていたことすら、初めて知りました(笑)
流星と隕石
さぁ〜いよいよ11月!しし座流星群が話題に上り始めます(…?笑)
さすがに母彗星接近から3年目ともなると、流星雨は期待できないしょうが、18日の明け方(〜19日の明け方もかなぁ〜)に注目です。ただし月明かりがある(12日が満月)ので条件は今一…?
それでも、流星群の中では最も対地速度(地球に飛び込んでくるときの相対速度)が速いのがこのしし座群で、秒速70kmにもなるのだそうです。どうりで明るくて派手な(?)流星が多い筈です(笑)
一般に高速な流星ほど明るく輝き、低速(と言っても秒速10km…とか)なほど暗く、上空100kmくらいで大気(と言っても相当に希薄…)との摩擦でほとんどが燃え尽きてしまいます
じゃあ〜流星は地上まで落ちてくること(隕石?)があるのでしょうか?答えは…否!流星と隕石は別物なんです
分かり易く言うと、隕石とはいわば小惑星(のかけら…?)が地上に落ちてくるようなもので、成分は鉄とか石質または両方の混じったもの、流星とは密度の小さい軽いちりの集合体のようなもの(まぁ〜数cm程度のもの?)で彗星が起源と言われています
隕石は小惑星の便り、流星は彗星の便り…と言ったところですかねぇ〜(…2000.10.31記)
消えた?彗星!
今年一部で?百武彗星、H・B(ヘール・ボップ)彗星以来の大彗星か…と大いに期待されたリニア彗星。しかし、観測データが集まるにつれ、最大光度はおおよそ5〜6等星止まりだろうということで、さすがに肉眼で分かる大彗星…という所までは行かないことが判明。まぁ〜それでも立派なモノなんですがねぇ〜(笑)
で、そのリニア彗星が、太陽に接近した7月27日以降、地上からの観測ではその姿を捕らえることが出来なくなったのです
これはリニア彗星は太陽に極めて接近するタイプの軌道を運動していて、どうも太陽近傍でバラバラに壊れたためと推測されました。そこで、急遽ハッブル・宇宙望遠鏡を彗星の推定位置に向けたところ、多数の彗星の分裂片が運動している様子を捕らえることに成功しました
彗星が分裂することはこれまでにも知られていましたが、破壊直後の分裂片の姿がこれ程高い解像度で観測されたのは初めてのこと…。分裂片は少なくとも6個確認されました(…NASA
News Release 2000.8.7)
木星の新しい月
1979年以来21年ぶりに木星の新衛星が発見されま0した。
これは、スミソニアン宇宙物理観測所とアリゾナ大学が発表したもので、実は1999年10月には見付けられていたのですが、最初は誰もこれが木星の衛星だと気付かなかったそうです。
まぁ〜それも無理からぬ話で、地球に接近する小惑星や彗星の探索を目的にしたアリゾナ大のスペースウォッチプログラムに基づいた観測で見付けられたものですから、だれもがこれを木星の衛星とは思わず、太陽を中心とした軌道計算が行われていたそうです。
しかし、どうしても計算結果と観測結果が一致せず、誰ともなしに見かけ上近くにあった木星の衛星ではないかと疑いだし、軌道計算をやり直した所、これが見事観測結果と一致し衛星であることが判明したのです(今でもこういうことってあるんですよねぇ〜笑)。
これで木星の衛星は計17個になったことになります。名前(固有名詞)については、今後の追跡観測で最終確認が済み次第に付けられる予定とのことです(…Joint
Press Release from the Smithsonian Astrophysical Obs. and the
Univ. of Arizone 2000.7.21)
SFの世界へ?
アーサー・C・クラークのちょっと古いSFだったでしょうか(他の人も書いてたかなぁ?)、帆船のように宇宙空間を帆を張って光を受けそれを動力源にして飛行する宇宙船の話し…。遠く恒星間飛行の手段として考え出された無限のエネルギーを使ったアイデアです。
この度、アメリカ、ジェット推進研究所(JPL)のプロジェクトチームは、マイクロ波とレーザーを動力とした2種類の飛行体の推進に世界で初めて成功したと発表しました。
帆走式の宇宙船では、太陽風や遠方から送られてくる光(レーザーとか…)を動力として用いることができるので、本体重量を大幅に軽減することができ(ると期待されてい)ます。
SFの世界での話が、また一つ現実へ向けて進み出したっていうことですねぇ〜(…JPL
Recent News 2000.7.5)
7月16日〜17日今世紀最後の皆既月食
←左:皆既前、右:皆既後(しっかし!品粗な画像〜苦笑) by QV-5000SX |
欠け始めから欠け終わりまでが4時間にも及ぶ(皆既だけでも1時間以上)皆既月食が日本全国で見られました。全国的にお天気にも恵まれたようで(東京はこの翌日に梅雨明け…)、なかなかの景観が味わえた?のではないでしょうか
皆既中の暗赤色の月にどこか神秘的な印象を持った方も少なくないのでは…と思います。通常完全に地球の影に入った状態でも、月はあのように見えているわけです。しかし、時にとんど見えなくることもあるんです。例えば…ピナツボ火山の噴火の後の月食の時などがそうです。大規模な噴火が起こると、当然吹き上げられた火山灰なども成層圏(近く)まで届き、高層大気中に相当長い間漂い続けるそうで、その影響の光の吸収・散乱などにより皆既中の月が暗くなる現象が観測されています。
今年日本では有珠山の噴火がありました、大噴火…というわけではないものの、今回の月がどんな見え方をするのか、ちょっとそんな興味も持って観望してみました
★ 7月16日の皆既月食(よこはま子供科学館による記録) ← コッチは本物!ヽ^O^)
宇宙ステーションが降下?太陽活動の影響!?
日本も参加している国際宇宙ステーション(地球周回軌道上で現在建設中)が、太陽活動の活発化の影響で飛行高度が下がっている。ステーションは現在、高度340kmを周回中。通常でもこれくらいの低空軌道では、ごくごくわずかに存在する大気との摩擦で、長い間には徐々に減速して行き高度が下がって来るので軌道修正が必要になる。
しかし今年は太陽活動が11年ぶりの極大期。その影響で、暖められた大気中の酸素分子などが宇宙空間に飛び出し、軌道付近の粒子密度が通常の10倍にもなっているとのこと…。今年2月以降の降下ペースは毎週2.4〜3.2km。
元々ステーションの飛行制御はロシアのサービス棟が行う計画…が、資金難やロケット事故で打ち上げが何度となく延期され、現在ステーションは自力で軌道修正(高度上昇)できない。今年の7月の打ち上げ・ドッキングまでの応急処置として、5月18日打ち上げられるスペースシャトルを使って(恐らくドッキングした状態でシャトルの補助エンジン等を使うのだと思う)軌道を32〜40km上げるという…
4月9日太陽面に発生したフレアー
横浜こども科学館のきのこステーションでとらえられたフレアの画像(白く見える点像部分)です。水素ガスの出す特定の光で観測したものです。2000年4月9日13時16分(世界時04時16分)に、太陽中央部付近で発生したフレアが明るい斑点として写っています。エックス線クラスはM1.1というフレアでした。通常の光で観測した当日の太陽。(きのこステーションからの太陽画像ページ)
北海道のオーロラ…4月7日夜、北海道陸別(りくべつ)から、オーロラが観測されました。(りくべつ宇宙地球科学館Webページより)
2000年4月5日0時41分(世界時4日15時41分)に、太陽で発生した
フレアがひきがねとなって、コロナ物質の大量放出(CMEといいます。SOHOによりとらえられたこのときのCME。ちょうど地球方向にふきだしてきたため、太陽を中心にガスが広がっていくように見えます)が起こりました。
このCMEによって、極地上空に流れ込んだ高速電子が、上層大気の原子とぶつかって発光させたものが今回のオーロラです。ヨーロッパ、カナダ、アラスカ、アメリカでもオーロラが目撃されました。(その頃のオーロラ発生領域(SECより)/
最近のオーロラ目撃報告
/ 現在のオーロラ発生状況)
このように最近太陽に関連する観測報告が多いのはたまたま?…というわけではありません。実は、2000年は太陽の活動が極大期にあたるのです。太陽内部は核融合反応により常時安定した活動をしていますが、表面はほぼ11年周期でその活動が変動します(有名なのは黒点数が11年周期で増減するという話…ちなみに活動期には黒点は増加)。
前回の極大期が1989年でしたので、今年(前後)がその次の極大期というわけです。
3月3日太陽面に発生したフレアー
横浜こども科学館のきのこステーションでとらえられたフレアの画像(左の4コマ)です。水素ガスの出す特定の光で観測したものです
2000年3月3日11時08分に、太陽南西部(太陽像右下)のふち付近で発生したフレアが明るく写っています。エックス線クラスはM3.8というフレアでした
通常の光で観測した当日の太陽(右のコマ)…な〜んも見えないゾォ〜〜(笑)
初の小惑星をまわる人工衛星
2月14日バレンタインデーの夜、アメリカの探査機が小惑星「エロス」にランデブーし、初めての「小惑星をまわる人工衛星」となりました。「エロス」の名は、ギリシャ神話の愛の神ですね。エロスのクレーターの名前も募集中です。詳しくはこちら
毛利さん再び宇宙へ〜
日本人宇宙飛行士の毛利さんを乗せたスペースシャトルの今回の主な任務は、地球表面の3次元地図を作るためのデータ採取。ちょっと意外に思えるかも知れませんが、地球の詳細な3次元地図って全陸地面積の30%くらいしかないんだそうです。
金星・火星に続き、ようやく無人惑星探査技術のフィードバック?基本原理はレーダーのようなモノだそうですが…それにしても、現代のリモートセンシング技術というのは凄いものです。気象観測・資源探査のみならず、遺跡探査(発掘)などにもその威力を発揮しています。何しろ、エジプトの砂漠の砂の下に埋もれた過去の地形を見ることもできるのですから…
【PS】
毛利さん、今後3度目の宇宙は目指さず後身の指導にあたるとか…現役“宇宙パイロット”としては引退の時期なのかもしれませんが、将来…科学者の1人として、国際宇宙ステーションにって手もありますぜぃ!ご苦労様でした(000405記)
’99も来なかった?☆獅子座流星雨★
in Japan
さて昨年11月の獅子座流星群は…そう例のでしたねぇ〜一昨年世界中で大騒ぎになった…アレ!一昨年は結局予報がズレ、日本では期待を裏切る?ことになってしまいましたが、それでも普通の流星群からしたらよ〜く見えた方だったんですよぉ〜(^_-ゞ で、昨年ですが…11月17日(水)夜から18日(木)にかけて極大を迎え、夜半以降は月明かりもない(月齢9)ことから1時間に100個以上?…流星雨?…の期待も…と一昨年に勝るとも劣らない好条件(…?)
一昨年は東アジアが好条件と言われていながら実際にはヨーロッパで好条件…そして昨年はヨーロッパが好条件ということで…その通りだったようです(苦笑)…
一面に降り注ぐ流星の雨… 見てみたい(かった)ですよねぇ〜〜(^o^v |
しかぁ〜し、諦めるのはまだ早い! ヽ(`´;
流星雨は3年続くという説を唱えている専門家もいるくらいです(爆)、2000年…もう1回?期待しちゃいましょうかぁ〜(^_^;←全〜然懲りてない!)
隕石落下!
1999年9月26日20時23分、神戸市北区筑紫が丘の民家に隕石が落下しました。2階の部屋の天井を破り、部屋から10個ほどの破片計136グラムが見つかったということです。兵庫県の西はりま天文台では、この隕石落下のようすが偶然、目撃されていました。
この隕石は、重さ約2.8kgの石質隕石で、岡山県北部上空約80kmで大気圏の突入したと推定されています。姫路市上空を通過した後、複数に分裂したもよう。そのうちのひとつが民家を直撃したようです。
神戸大学による分析の結果、国内では初めて見つかった「炭素質コンドライト」という種類の石質隕石である可能性が高い、ということです。「神戸隕石」か「神戸北隕石」の名前で、国際隕石学会に登録されるみこみです。日本で見つかった隕石は、1996年1月7日に落下した「つくば隕石」と今回の隕石を含め、合計46件が確認されています(資料:
島正子「隕石〜宇宙からの贈り物」(東京化学同人
1998))。そのち37件が石質隕石、8件が鉄隕石(隕鉄)、1つが石鉄隕石です
火星のはあと…
火星周回軌道上から火星を観測しているマーズ・グローバル・サーべイヤーの撮影した地表画像から、左のような地形が見付かりました。成因などの詳細はまだ分かってしませんが、幅約3.2kmに渡りどうやら陥没しているようだそうです…これが火星の真の“はあと?”でしょうか…(笑)
所でNASAでは、2001年4月10日に打ち上げられ、2002年1月22日に火星に着陸する火星探査機『マーズ・サーベイヤー2001ランダー』で、私たちの名前を記録したCD-ROMを運んで行くプランを持っています
現在オン・ラインで登録を行っていて、実はワタクシも【Kaz.-SATOH(JAPAN)】で登録を済ませました…心は火星着陸ぅ(爆)
振り返れば2010年は、一年を通して異常な気候、冬の寒さから始まって寒暖の激しいこと、ひいては4月東京で最遅積雪記録、台風発生が遅い(少い)、そして夏のとんでもない連日の猛暑、と思ったら秋…でも秋らしくなく、冬となっても今一冷え切らない典型的な冬型に落ち着かず年越へ
昨年は『はやぶさ』に沸き、その目がそのまま『あかつき』にも向けられ…
『はやぶさ』打ち上げの前年“星の王子様に会いに行きませんか”というキャンペーンが実施され、JAXAは100万人の名前を『イトカワ』に届けよう〜と目論見ました、もし100万人を越えても全員の名前を届ける、そんな意気込みでね・・ところが見事!定員割れ!!(苦笑)そんな旅立ちだったのです
その後トラブルの連続、試練の始まり、帰還後のTVなどでは感動的な話として流されてもいますが、当時はそんなこカッコいい話じゃなかった!オイオイ大丈夫か?まだ行けるのか?!という感じ・・
アメリカの宇宙開発に比べて質素な宇宙開発、技術の日本と言えば聞えは良いけれど元を正せば“金がない・規模が小さい”だから手先の器用さ工夫や技術でカバーせざるを得ない、それが新たなモノに繋がる部分も多くあることを見逃してはいけないのだけれどね
とは言え、何も誰も失敗をしようとしているわけじゃない好き好んで苦労しているわけじゃない、一発で予定通り行くことがベストなのは言うまでもない
『あかつき』が12月金星軌道に入り損なったことは以前の『のぞみ(火星探査機)』の時とは状況が違う、(まだ)致命的なトラブルはないと言うことから2nd.Tryに期待を、『はやぶさ』の夢再び。。。
さて昨年後半辺りから空がにぎやかです、惑星が見易い時期と言えますね、この冬の間だけでも『水星・金星・木星・土星・(天王星)』
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