明るく・楽しく・元気良く! 

(みんなの健康を考える…)


1.有毒植物リスト(001101)
2.キャバリアの遺伝性疾患(001107)
3.キャバリアの遺伝性疾患-2(090830)
4.みんなの薬箱=仮題(09####)
 

1.有毒植物リスト (001101) 

原文はうさぎを対象に書かれています、必ずしもどんな動物にも当てはまるとは限りませんが、少なからず用心するにこしたことはないでしょう

English Original: Distributed in
The 4th HRS Rabbit Care Conference
held on 25 April, 1999

植物名・通称 科名 有毒成分
アグラオネマ サトイモ科 シュウ酸塩(ディフェンバキア参照)
アサ(大麻,マリファナ) アサ科 主にテトラヒドロカナビノール化合物
アサガオ ヒルガオ科 LSDが種に入っている種類もあり、下痢をする可能性がある
アザレア ツツジ科 グラヤノトキシン、これは非常に危険な植物で、葉を一枚食べただけでも、重症になる可能性がある
アジサイ(ハイドランジア) ユキノシタ科 青酸産生性のグリコシド
アスパラガス類 ユリ科 毒性が非常に高い植物分類には入らない
アセビ ツツジ科 グラヤノトキシン(アザレア参照)
アマリリス ヒガンバナ科 リコリンほか多数
アロエ類 ユリ科 サポニン類
アンズの種 バラ科 リンゴ参照)
アンスリウム サトイモ科 ディフェンバキア参照)
イチイ,セイヨウイチイ イチイ科 タキシンAおよびB、揮発性の油分の毒性が非常に高い。
イヌサフラン ユリ科 コルヒチン(および関連アルカロイド類)
イヌホオズキ ナス科 ソラニン、サポニン類、アトロピン類似物質
インドゴムノキ クワ科 American rubber plantは毒性をもたない植物のリストに 入っているが、自分の家にある植物がどちらであるか、確認する必要がある
オニユリ(タイガーリリー) ユリ科 テッポウユリ参照)
カストルビーン(ヒマ,トウゴマ) トウダイグサ科 リシン(トキサルブミン)
カラー サトイモ科 ディフェンバキア参照)
カラジウム サトイモ科 ディフェンバキア参照)
クレマチス(テッセン) キンポウゲ科 プロトアネモニン
グロリオサ ユリ科 イヌサフラン参照)
コルディリネ類 リュウゼツラン科 ドラセナ「幸福の木」参照)
サクランボの種 バラ科 リンゴ参照)
ジギタリス ゴマノハグサ科 強心配糖体
シンゴニウム類 サトイモ科 ディフェンバキア参照)
スイートピー マメ科 アミノプロピオニトリル(恐らく、少量では毒性はない)
スイセン(ナーシサス,ダフォディル) ヒガンバナ科 ナルシッシン(=リコリン)、ナルシポエチン、などをはじめとするアルカロイド
スズラン(ドイツスズラン) ユリ科 強心配糖体、コンバラリン、コンバラトキシン
スパティフィラム類 サトイモ科 ディフェンバキア参照)
スモモ(プラム)の種 バラ科 リンゴ参照)
セイヨウキョウチクトウ キョウチクトウ科 強心配糖体、ネリオシド、オレアンドロシド、オレアンドリン。この植物は極度に毒性が高い。致死的である。
セイヨウヒイラギ モチノキ科 サポニン類
センダン センダン科 テトラノルトリテルペン−神経および胃腸毒素
ソテツ類 ソテツ科 サイカシン、発癌性を持つ
タマサンゴ(リュウノタマ) ナス科 ソラニン
タマネギ ユリ科 N-プロピルジスルフィド(注:ネコの方が感受性が高いが、うさぎに問題であるかどうか、よくわかっていない)
犬・ネコでは溶血性貧血となり死に至る可能性が高く、加熱しても毒素は消えない(≒ネギ類全般)
チューリップ ユリ科 非常に毒性が高い
ツタウルシ ウルシ科 人間には刺激性があるが、通常、動物には問題ではない。poison oakも同様である。
ツツジ ツツジ科 アザレア参照)
ディフェンバキア類 サトイモ科 ディフェンバキアには多数の種類があり、一部はDumb caneと呼ばれている。それらはとても毒性が強く、シュウ酸カルシウムの結晶が植物の細胞内に見られる。蛋白質分解酵素も存在する
ディフェンバキア, フィロデンドロンなどの仲間は、最も毒性の強い園芸植物に入ることが確実である
テッポウユリ(イースターリリー) ユリ科 テッポウユリとその仲間の一部は、猫にのみ有毒であることが知られているが、だからといって、すべてのユリにあてはまるわけではない
例えば、glory lilyグロリオサは、テッポウユリではなく、
イヌサフランと 同様の毒性を持っている。その他のユリ科植物は、毒性を持たない植物のリストに入っており、一つ一つを別のものとして考えないといけない
トマトの葉と茎 ナス科 葉と茎はソラニンを含有する(イヌホオズキ参照)
ドラセナ
(幸福の木)
リュウゼツラン科 毒物主成分は明記されていないが、一般にドラセナ類は非常に毒性の高い植物であるので、できれば避けること。
その他のドラセナ類 リュウゼツラン科 ドラセナ(幸福の木)参照
ナンテン メギ科 青酸配糖体
ビタースイート ナス科 グリコアルカロイドのソラニン、アトロピン類似化合物
ヒヤシンス ユリ科 (grape hyacinthと呼ばれるものは無毒であるが、分類学的 に無関係な植物であることに注意)
フィロデンドロン類 サトイモ科 ディフェンバキア参照)
ブラッシア(シェフレア) ウコギ科 ディフェンバキア参照)
プリムラ(サクラソウ)類 サクラソウ科 胃腸障害を起こす可能性あり
プレカトリービーン マメ科 (注:これらの豆類は非常に毒性が高く、死を招く可能性もある。毒性は、咀嚼時に種子の殻が壊れると増大する。うさぎをはじめとする動物たちから遠ざけておくこと)
ヘメロカリス ユリ科 テッポウユリ参照)
ポトス類 サトイモ科 ディフェンバキア参照)
ポインセチア トウダイグサ科 口腔内を刺激する可能性があるが、普通は少量飲み込んでも何ら悪い作用は出ない。毒性が過大に評価されている
マカダミアナッツ(オーストラリアンナッツ,クイーンズランドナッツ) アオギリ科 イヌでのみ中毒が報告されている
モモの種 バラ科 リンゴ参照)
モンステラ類 サトイモ科 ディフェンバキア参照)
ヤドリギ ヤドリギ科 トキサルブミン、フォラトキシン、ヴィスクミン
ユリ類その他 ユリ科 テッポウユリ参照)
リンゴの種 バラ科 種子は青酸(シアン化水素酸)化合物を含有

・これらはごく一部でしかありません、また原文はうさぎを主に書かれていますので、必ずしもどんな動物にも当てはまるとは限りませんが、少なからず用心するにこしたことはないでしょう
・ここ記載されている外で、サトイモ科・リュウゼツラン科の観葉植物は危険性が高いと考えてた方が良いようです
・また、シソ科とセリ科のハーブなどを別として、園芸植物はどれも避けておいたほうが無難だと思われます

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2.キャバリアの遺伝性疾患 (001107) 

 

 キャバリア・キング・チャールス・スパニエルという犬は遺伝性疾患がつきものの犬種です
 しかし、欧米ではごく当たり前のこの情報が、日本ではまだまだ一般的とは言えません。ナゼか…一言で言えば、広めるヒト(組織)がいない(少ない)からでしょう。間違ってもJKC(日本ケンネルクラブ…血統書を一手に牛耳っている所)などはあてにできません。あそこは、こういったことに積極的に何かをしようという団体ではないようですからね
 またブリーダーやショップなど、ワタシ達から見ればいかにも専門家(?)と思われる所も、多くがこういった事実を公にしているとは言えないのではないでしょうか(それとも…知らないの?)
 まぁ〜第一こんなことが広まったら、下手すりゃ商売にならなくなっちゃうかもしれないし、第二にたかが犬のこと…という意識があるからなのでしょう…か?!要するに、日本では商売が優先?なんですね…

 ただこれはあくまで私見ですが、犬という動物はキャバリアに限らずどの種にも、多かれ少なかれ何らかの遺伝性疾患を持っているのではないかと思うんです。なぜならば、犬という動物はヒトが作り上げた動物だからです。種の固定までのどこかの過程で、無理な繁殖が行われた可能性がないとは…思えません 


 キャバリアの遺伝性疾患は“僧帽弁閉鎖不全症”という心臓疾患です。心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁という弁の異常で、元来老年期に後天的に発生する、犬の心臓病では最も多いものです。特に小型犬(例えば、マルチーズ,ポメラニアン,ヨークシャーテリア)欝血性心不全の98%はこの病気だそうで、16歳になると75%がこの病気を持つとさえ言われています
 しかし
キャバリアではこれが若年で発生し、1歳ですでに33%が、歳以上では60%に…とまで言われています

 これは、弁や弁を動かすための構造が変性を起こし、しっかりと弁がしまらなくなるために、左心室が収縮して全身に血液を送り出す時に、左心房の方に血液が逆流してしまうもので、この時点で疲れやすいなどの症状が徐々に発現します。左心室からの血液の逆流の影響で左心房は肥大します。臨床症状で一番目立つ咳は、左心房の肥大で左側の気管支が圧迫されることによるもので、さらに左心房に流れ込む肺からの血管にも影響が及び、それが肺に影響を及ぼし、肺水腫や右心系の異常も起こります。右心系の異常が起こると、今度は心臓に戻る血液の欝滞が起こり、胸水や腹水がたまるようになります。また肺水腫が急激に起こり、心臓の収縮リズムも異常になると…死亡することも多い(あくまで、最悪の場合…)

 診断は初期には心音による検査、その後レントゲン・心電図・エコーなどで確認されます。現在、効果的な予防、治療法はありません(ヒトでは人工弁移植手術というモノもありますが犬では…)。症状の改善、生命の質を保つ(少しでも気分良く生活できる)治療が行われます。血管を拡張させる薬、心臓の収縮を高める薬、利尿効果を高めて体の中の余分な水分を減少させる薬などが投与されます
 食事療法として心臓病用の療法食も病院で求めることができるますが、これは心臓病の犬に補助的に与えるもので、これで治療ができるものではないことを知っておく必要があります。老齢犬のシャンプーやトリミングでは心臓病の状態を把握しているホームドクターのアドバイスを受けて行うことが安全でしょう

・・・ということです〜

 またこういった状況からの対応のひとつとして、安易な繁殖は絶対にすべきではありません。例えば、親が問題なかったから…と言っても、その親がいま何歳なのか(後天性なのでこれから発生するかもしれない)、親の親、そのまた親、そのまた親、はたまた兄弟・親戚に発生はないか…といったことがハッキリしない限り、発生(の可能性の高い)ラインを絶つことにはならず、この疾患の広まりを助長するだけです
 ですから、ブリーダーなどで『遺伝性疾患の親は繁殖には使っていません』…などと通り一遍のことしか言わない所は、誠に安易な注意しか払っていない、あてにできない(危険な?)…と考えた方が無難でしょうね…

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3.キャバリアの遺伝性疾患-2 (090830) 

 

キャバリア・キング・チャールス・スパニエルという犬は遺伝性疾患がつきものの犬種です
2.でそう書いたのが今から9年前のこと、当時“ゆずか”4歳(現在13歳6月)
その後、キャバ家族も増えに増え、00年“ほくと・しちべい”、01年“あずみ”、06年“てんてん”が加わり、現在;女の子3+男の子2⇒『チームキャバリア』です

この間に随分と取り巻く環境も変わりました、その当時“キャバは心臓がね…”などと言っても、それが深刻なことだと考える(受け止める)人は、獣医師を含め少なく、その事実を広めようと努力された先人の皆さんですら“ムダな努力か?”と大変苦悩されていました

それが今現在はというと、それらの地道な努力も実り、“キャバリアの心疾患”ということは相当広くに認知されてきました
少し前に、まだパピーと暮らし始めたばかりの方からそのこと(心疾患について)を聞かれたことがあるくらいに・・・ただ逆にどうもそういう話を聞いていると、昨今では“心疾患”という言葉が勝手に独り歩きしているように思えます
つまり、キャバ=心疾患=心臓の弱い犬=運動なども普段から制限・・・などというような変な理解(誤解)が生まれているのです
聞くところによると、獣医師の中にも“キャバは心臓の弱い犬ですから〜”と説明している例があるくらいだとか。。。
はたまた、レントゲンなどの画像から“心臓肥大の兆候がある”という誤診?も生まれているのだそうです
専門家によるとこれは、キャバの心臓は他の犬よりもやや丸みをおびた外観をしていることが多いので、何も知らない獣医師が(キャバ=心臓が弱い、という情報から)そう判断を下してしまうことがあるのだそうです

またどうも疑問に思えて仕方がないのが、よく話しに出される(出てくる)数値(罹患データ?)…9年前と同じようなもの?なのです
9年前の数値が、どこから出たデータなのか?調べた年代・地域・・・(不明)、そして現在の本当の数字は?はたしてキチッとした統計がとられているのか?
これまでを振り返ってみると…9年前の数値がその後も実情を表しているとするならば、これまでに周りで相当不幸なキャバのお友達に出会っていることでしょう
しかし、不幸にもこのキャバの心疾患で亡くなったというお友達はこれまでに知る中ではひとり?いるかいないか〜??
もっと身近な例で言えば、チームキャバリア(5キャバ)の中で、現在心疾患と言われているものはいません
リーダーのゆずかは昨年後半から(12歳の後半から)心臓系の薬を常用していますがこれとて主治医からは“歳相応のもの、加齢によるもの”と言われています

キャバリアで特有なのは 『若年で発症する遺伝性疾患としての僧坊弁(三尖弁の例も含む)閉鎖不全症』

心疾患ならなんでもかんでも…“キャバリアだから”と言うのは、間違った理解です
具体的にどういうことか?
一般的に、加齢と共に心臓が弱るということは悲しいことながら仕方のないこと
(人だってそうです)、キャバに限ったことではありません、自然の流れの中で受け止めて、Quality of Life向上、薬の服用などの対応をしていかなければなりません
しかしキャバリアの場合、それが若年で発症する
“ことがある”、つまり、普通ならばある程度の歳になったら(いくつからかとは断定できませんが一般的にシニアと呼ばれる7歳くらいからでしょうか?)そろそろ気にすればいいことが、不幸にも若年で発症する“ことがある”
まだそんなことを気する歳じゃない〜という固定観念が、キャバリアの心疾患に関しては当てはまらないということです
ですから普段から
(パピーの時から)、何も問題が見られなくても機会があれば心音チェックなどをこまめに受け、必要ならばエコー検査や心電図などでの検診を、そして万一心疾患との診断を受けた場合にも、早期発見することで早期にそれに見合った対応を始め、以降もできるだけ楽しい時間を作っていきましょ・・・ということではないでしょうか

近年、より良いお薬も出てきています、また、心疾患≒(即)最悪の事態、というものではありません、ですから疾患と(知った上での)向き合った上手い生活を送る…ということが重要になってくるのです

 

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4.みんなの薬箱 (09####) 

 

 

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