※ 動物と暮らすとは…
動物達と一緒に暮らすということはどういうことなのか?それは小さいながらも、大切な命を預かるということ。ですから先ずは理屈などではなく“命あるもの”として、常に向かい合って行かなくてはいけません!しかしその当然のことを、分かってらっしゃらないんじゃないの?と思うようなことを見聞きすることが少なくありません。
生きているのです、命があります、痛さも感じます、嬉しさも感じます。動物によって自己表現の上手い下手はあります、でも多くの動物達はそれぞれにその表現方法を持っていますから、それを感じ取って一緒に生活して行かなくてはいけなせん。単なる自己満足で一方的に“可愛いがる”ことは正しい触れ合いとは言えません。
一部の使役犬を除けば、ほとんどの動物達はみな愛玩動物と呼ばれますが、それは“単なる動く動物人形”という意味ではありません。人間だって動物だって、楽しいこと、嬉しいこと、心地良いこと、そういう時間が沢山あるのが良いに決まってます。※ 動物は生き物だから
しかしそれは、動物を人間と同一視したり、同一に扱うということではありません。犬は犬として、猫は猫として、鳥は鳥として…それぞれの動物をそれぞれの動物として扱うことが大切です。
例えば具体的には、その動物が本来どういう環境で、どういう暮らしをしているのか、どういう食性なのか、注意しなければいけない病気は何なのか等の、基本的なことを知るということです。そういったことすら知らずに一緒に暮らすことは、無謀なことと言わざるを得ません。動物と暮らし始める前には最低限、飼育書の1冊や2冊は目を通すべきですし、動物によっては事前に診てくれる動物病院などがどこにあるのかといった下調べも必要と考えます。
『動物と暮らすことってそんなに難しいことなの?そんなに堅苦しいことなの?』と聞かれたら自信を持って『はい、そうです!』と答えます。小さな命を守るため、例えば人の赤ちゃんが誕生するとなれば、10月10日の間には、お父さんお母さん誰しも、育児書の1冊や2冊に目を通すんじゃないですか?あれやこれやといろいろなものを買い整えてみたりもするんじゃないですか?同じことです。そうやって下調べをしたとしても実際に暮らし始めてみると、書かれている通りに行かなかったり、書かれていないこととに多く直面し、そのたびに試行錯誤の連続なのです。そしてその試行錯誤も、いろいろな情報があってこそ初めてできるとも言えるのです。何の情報も知識もなく、異常や変調に気が付かなかったり、対応が手遅れになってしまってはどうしようもありません。
もし動物と暮らすことにそういった難しいこと?をしたくない(考えたくない)のなら、最近流行の動物型ロボットを相手にした方が、その人のためにも動物のためにも、よい結果になると思います。
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